レモンの出荷箱

13歳が運営しているブログです。レモン好きの人歓迎。

lemon's boxes

「数の森」へ、足を踏み入れてみると...

こんにちは、レモンです。

 

 

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最近、国語の授業で新しくスタートした試みがあります。

その名も、「今まで読んだことがない本に出会う」

 

図書館にあり、そして自分が読んでいる本を考えると、やはりノンフィクションが少なめでしょうか。

ファンタジースペースオペラ、純文学...。

他の友達もノンフィクションを多く選択していましたが、ここはレモンもノンフィクションで攻めていくことにしましょう。

 

ですが、もちろんノンフィクションと言ってもいろいろ。

特定の教科(国語、科学、英語等)に加え、宗教、研究、伝記、戦争...

その中からどれを選べばいいのか。

図書館の中で、深〜く考え込んでしまいました(おかげで5分無駄にしました)。

 

でも、確か先生は、

選んだ本をスピーチする雰囲気を漂わせていた。

となると、やはりここは自分の好きな分野の本を選びたいですね。

それに、個人的に伝記のスピーチとかめっちゃくっちゃしにくそう!

というわけで、伝記も取り止めましょう。

せっかくスピーチするのですから、楽しそうなイメージの本にしたいですね。

と、なると、宗教関連とか、問題を投げかけるタイプの本はまたの機会に。

 

さて、最初の自己紹介記事でも書いていましたが、レモンの好きな分野といえば

歴史・ボードゲーム・音楽などです。

 

lemonsboxes.hatenablog.com

 

でも、今回音楽はやめておきます。

楽器関係の本とかが出て競うし、そっちには関心がないので。

 

となると、歴史、ボードゲームの2つですが、ボードゲームの本なんてそうそうあるもんじゃありません。少なくともレモンの学校の図書館で面白そうなのはなかったです。

歴史は、前読んでいた「銃・病原菌・鉄」を読もうとしていたのですが、上巻は借りられている始末。

家族が読んでいた「サピエンス全史」にいたっては、跡形もなかったです。

そんな中学生に人気のある本なわけではないと思うんですが...。

 

さて、これで八方塞がりになってしまいました。

気づけば残り時間ははや5〜10分。

ここで決めて置かなければ、レモンに未来はない!

 

 

そして、レモンは一つの戸棚に目を引きつけられました。

その戸棚には書いてあったのです。

「数学」と。

 

自己紹介文では書いていませんでしたが、レモンは数学にも興味があります。

方程式とかを美しいと感じてしまいます。

 

というのも、前職の数学の先生が大変ユニークな方でして、数学オリンピックとかパズルとかが大好きな先生でした。

その方には大変お世話になって、今の学校に馴染め、そして今中学校生活が楽しいのは

その先生のおかげだと思っています。

 

数学の中でもプログラミング的な部分も興味があるのですが、その時のレモンの目(?)は違う棚に向かっていました。

 

その中でも、面白そうと思ったのがこの3つでした。

虚数の情緒」「数の森」「数学ガールの秘密ノート」。

虚数の情緒は図鑑のように厚い、前職の数学科の先生が勧めてくださった本。

数の森は初めて手に取る本で、数学ガールの秘密ノートはその前に出ている「数学ガール」なら読んだことがありました。

*「数の森」の一部ネタバレがあります、ご注意ください!

 

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結局、一番手頃そうな数の森にしましたが、実は何かのストーリーになっているわけでも、「第一章、第二章」となっているわけでもない。

「数の森」は、本当にただ「数」の「森」でした。

1,2,3,4,5...果てはXやNといった「数」の特徴や不思議さををひたすら説明・紹介していく、一種の辞典でした。

 

例えば、220と284。彼らの自分自身を除いた約数の合計はもう一方になります。

つまり220は284に、284は220になるのです。

これは非常にまれなペアで、「友愛数」と呼ばれています。

 

例えば、6。

6は完全数です。約数の和が、自分自身になります。

 

例えば、32。(2の5乗)

例えば、2。(最小の素数

というように、どんな小さな事柄でも、無限に続く数の森へと踏み入れるような設計になっています。

 

こういう本、非常に好きです。

他にこういう本があったらいいんですが、でも、1冊だけでも何回も読むことができそうです。

「数」は、確かに無限に広がる森です。が、いろいろな方向から楽しめて、いろいろな方向から入れるという点でも、非常に魅了される森ではないでしょうか。

 

でも、ひとまずは貸し出し手続きをして、教室に戻るとします。

出ないと、自分が図書室に永遠に囚われそうです。

図書室。本。これもまた、数以外にもいくつへの森へと私達を連れて行ってくれる、大森林かも知れませんね。

これでは、いつまで経っても迷路のような森を歩き続けることになりそうですが、それもまた、レモンにとっては楽しいものです。

 

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