アルスラーン戦記、再読中...。
こんにちは、レモンです。
今日は、最近昼休みなどに学校図書館で借りて読んでいる本・田中芳樹さん「アルスラーン戦記」についてのレビュー。
*もちろんネタバレ注意です!
読んで感動した本はいくつもありますが、自分の中で今も変わらず大好きな本がこれ。
「銀河英雄伝説」。
レモンが一番好きなのは8巻。
登場人物2人の戦いが白熱していくところが大好きです。
そしてそれだけでなく、銀河英雄伝説の作者・田中芳樹さんの作品をいくつか読んでいます。
そのうちの一つが「アルスラーン戦記」。
ー無敗の騎馬隊と栄華を誇る王都・エクバターナをもつ強国・パルスは、
西から攻め込んできたルシタニア軍とアトロパテネで戦う。
だが、不可解な霧と万騎長・カーラーンの裏切りにより、惨敗。
パルスは国軍総兵力の半分を失い、国王は捕らえられ、大将軍ヴァフリーズなどは討ち死に。王都エクバターナもルシタニア軍が占拠し、強国パルスは1日で滅亡。
パルスの王太子・アルスラーンは万騎長・ダリューンや宮廷から出奔していたナルサスなどとともに、パルスの再建を図る。
途中、アルスラーンはパルスの古い社会制度や、奴隷たちの存在について疑問をいだき始める...。
という感じのストーリーです。
まず、この物語の舞台は中世ペルシア。
そして、周辺の諸国もモデルがあります。(中国、モンゴル、インド、十字軍...。)
物語の中でも結構名前が出てくる「大陸公路」は、シルク・ロードがモデルでしょうか。
ファンタジーでありながら、ここまで元ネタがあるのに驚きました。
しかも、それによって周辺諸国のイメージが結構多彩です。
宗教国家に騎馬民族、山間民族、戦象を使う熱帯地方の国家など。
銀河英雄伝説は宇宙を舞台にしていることもあり、国家間の地形・風習などの違いは少なかったのですが、
「アルスラーン戦記」はそれがものすごく多く、世界観がきれいに作られているのが面白い。
国家や地名などの元ネタを探して、まとめてみるのも楽しそうです。
田中芳樹さんのスペース・オペラなら2・3作読んでいたのですが、こういう中世の国家を元ネタにした物語も
「宇宙」という、ある意味何でもありの世界ではないので、また違った面白さがありました。
「アルスラーン戦記」、今は16巻中12巻に差し掛かっています。
早めに読了したいです!